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カラスと机。

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Diner(実写映画)。


※ネタバレするし、1000000%批判しか書きません。実写版ダイナーのみ鑑賞していてなおかつ大満足された方は読まない事を激しく推奨します。※

ああああああああああああああああああああぁああああああああぁぁぁぁぁぁあああああ
もうやられた
最悪だ
ほんまもう改悪にもほどがあるうぅぅぅぅぅぅぅ(憤怒)
私のダイナーをここまでレ○プされるとは…許すまじですよ…!!!!!!!!!!!

まあでも、良いところももちろんあったので、まずはそこから書いてみましょうか…。
あ、そして今回ですね、私外部意見を一切取り入れてないの
いつもは大体周りがどういうことを言ってるのか見渡してから記事書くんだけど、今回は純度100%私の意見のみで構成されてます。
客観的意見0%なのでほんと偏ってますが、とにかく他人の意見に左右されたくなかった。
なのでもうほんと、興味ある人だけ読んでくださいですぅ…。

<ダイナー(実写版)のここが良かった>
①窪田くんが最高オブ最高
いやもう、ほんっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっと最高だったの!!!!!
まじスキン
ほんもの
ほんもののスキンがそこにいたの
これはほんとに蜷川実花に感謝なんだけど、彼女もスキンの大ファンらしく
スキンの造形にはめちゃくちゃこだわったみたいなのね
大成功です…ありがとう…こんなに素晴らしいスキンを生み出してくれてありがとう(号泣)
スキンに関しては(おそらく私情が挟まりまくってるんだろうけど)原作からの大きな改変もなかったので大満足でした!!!!!!!
スキンの持つ、繊細さと優しさと狂気が完璧に演じられててもうまじ窪田くん最高ってなりました!!!!!!!!!!!
その分、スキン退場からは、結構、見るのが、辛かった…(泣)
これは余談ですが、パンフレットにスキンの写真が少なかったのは納得できない!!!!!!
60Pぐらいスキンのページでもよかったじゃん
もう!わかってないんだから!!!!!

②映像美はさすが
蜷川実花ワールド全開の、暴力的な色彩の洪水でした!
あの人の色彩感覚めっちゃ好きだわ〜。
嫌いって人もいるけどね〜。私は好きだよ。
あとセットがとにかく最高でしたよ!!!!!!!
私が脳内で想像してたダイナー(キャンティーン)ではなかったけど、すごく素敵なセットだと思った!!!
それぞれの客の個室とかはちょっとやりすぎではと思ったけどwww
カウンターから続くフロアがもっと広くて、もう少し板張りな感じでスツールがアメリカンダイナー特有のあのスツールだったら完璧想像通りな感じだった〜〜〜
桜だのなんだのお花が咲きまくってるのはもう、ご愛嬌ってことでさwwwwwww

③土屋アンナの退場の仕方
ぶっ殺されたあと、すっごい雑に死体をはけられてるのがめっちゃ面白かったですwwwwww
こういうのって監督と仲良いんだろーなーっていうのが透けて見えて良いですよねぇ(笑)

あ、はい
良いところゾーンはこれで終了です。

<ここがブッコロ!ダイナー(実写版)のシネシネポイント!!!!!!>
①R18Gにしなかったこと!!!!!!!!!!!!!!!
もう色々言いたいことあるけど、ナンバーワンはこれだわ。
なんでグロ要素を外した!?
なんで全年齢にしちゃった!?!?!?!?!?
まじで…まじでアホなの!?
てか、平山夢明もなんでオッケーしたんだ??????
ダイナーの最大の魅力って…わたしは内蔵の臭いもパテの匂いも等しく鼻先に漂うような、ごちゃ混ぜのエンターテイメント性だと思ってたんです。
作者自身も「全部乗せ」みたいな小説にしたかったって言ってたじゃん。
なんだこの、ノンオイルトンカツみたいなかっすかすさは!!!!!!!!!
トンカツは油で揚げてこそ、じゃん。
こんなかっすかすなもの、トンカツじゃない!!!!!!!!(怒)

②やっぱりダメだった、玉城ティナのオオバカナコ
いや、あのですね
ティナちゃんはなんも悪くないんです
すごくかわいいし、演技力もあると思う
スタイルも抜群だから衣装めっちゃ似合ってた!!
スタイル良すぎて途中エヴァンゲリオンみたいになってましたからね、彼女www
ん、です、けど。
カナコか?と言われると、絶対に違うんです(泣)
やっぱりどう考えても若すぎる。
そして、もう少し強い女性であってほしかった。
ティナちゃんがカナコなことで、多分恋愛要素が強めになっちゃったんでしょうが
ダイナーにおける恋愛要素はメインディッシュではなく、添え物のプチトマトぐらいの立ち位置で良いんですよ(怒)
ちゅーとかしなくていいの!!!!!!!!!!
んで、ほんとに許せなかったのが↓

③ラストの改悪!!!!!!!!!!!!!
これがまじでまじでまじで許せなかった!!!!!!!!!!
もう、見た瞬間頭抱えたわwwwww
蜷川実花の頭の中には「余白の美」っていう言葉は無いんでしょうか。
無いんだろうな。
あんな色彩の暴力ふるう人だもんな…。
これはほんとに悲しかった。
最後、ボンベロの遺産でダイナー(チンプピス)を開いたカナコが、タフになった自分を振り返りながら、いつかあの人がくるのを待ってる…っていう哀愁漂うちょっとほろ苦いラストが最高に良かったのに…(´Д`)
そりゃね、ダイナー2ではどうもボンベロが生きてるっぽいってなってるし
そりゃー再会してほしいって思うよ????
でもさ??????そこで会わせたらダメよね???????
会えないからこそぐっと来るものがあるんじゃん?????????
ハピエン廚なの??????????
会えたのかな、会えないままなのかな、って想像するのが良いんじゃん…
もう一度言うけど、余白の美って知ってるか???????????
もうほんと、これが一番萎え萎えでした…。

④偉いさん達の改変はなんか意味があったのか
なんか、四天王てきな???
ことになってたじゃないですか。
あれがイマイチ…必要だったのかどうかわからないです…
「大御所を起用した以上、見せ場を作らなくては」っていう大いなる意思をひしひしと感じたのですが…。
だって、物語的に完全に土屋アンナいらなくないですか??????(爆)
それだったら、炎眉っていう超ぴったりな役があるじゃないですか…炎眉はボンベロの元カノっていうオイシい役だし、そのままでよかったんじゃないかな〜〜〜
まあそうなるとミコトとかソーハとかのくだりやらなくちゃになるから尺の問題なのかね。

⑤つくもきゅ〜がカット(怒)
私のだいすきなつくもきゅ〜(九十九九)がカットされてたのはほんとに残念でした(怒)
や、わかるよ、わかる
まあいらないっちゃいらないし
でもわたしはつくもきゅ〜好きだったの!!!!!!
ディーバをおしりに突っ込んでほしかったの!!!!!!!!!!!
実写版のディーバ、めっっちゃでかい瓶になってて装飾品もたっぷりすぎて、ケツにいれたらマジで大変なことになりそうですけどねwwww
でもああいう、ちょっとしたコメディ要素があるのもダイナーの大いなる魅力の一つだと思うんですけどねぇ…。

⑥ブレイズが真矢みきなのか…!
これは正直、アカンポイントなのかちょっと迷いました…。
というのも、真矢みき率いる宝塚軍団があまりにも素晴らしかったからです…!!!!!!
なんだあれ…あれが…宝塚…???????
か、かっこよすぎる…!!!!!!!!
アクションとか立ち姿とか、いとも容易く行われるえげつない行為とか、最高だったんです!!!!!!!
ただほら、ブレイズってボンベロと死闘を繰り広げる屈強な男ってイメージで読んでたから私。
びっくりしちゃったの。
いやうん、でも、真矢みきすごいわ、惚れるわ。
あきらめないでって言ってるだけの人じゃないわ…。

⑦菊千代、まさかのCG
ウソだろ菊千代!!!!!!!!
お前はCGなんかじゃない!!!!!!!!!!
いやもうほうんと、菊千代好きとしては黙ってられなかった…。
そりゃ~~生体使った撮影は難しいかもしれないけども…いきなりのフルCGは萎えたわ…
しかもちょっとデフォルメされてるのがすごく嫌だった!!!!!!
あそこまで造形美にこだわったんだったらぜひ本物のブルドックで撮影してほしかったよ…。

⑧奏多くんが大変残念だった
これもですね
奏多くんは何も悪くないんです。
演技も良かったし!!!!!!
でも、彼もCGですよね??????????
あんな、CGにする手間を極力省くために顔を映さないショットばっかりになるぐらいならもう子役起用しろよ(((((怒))))))
奇っ怪な子供映画最高峰の「エスター」みたく、子供を特殊メイクで老けさせる方がどれだけ説得力があるか…。
老いるより若返る方が何倍も大変なんだよ!!!!!!!(なんだろう、言葉がすごく胸に刺さる)

列挙するときりがないのでこれぐらいにしておこうかな。
変な演出(冒頭踊ったり、寸劇したり)とかはまあそういう演出もありかなって感じで見れたんですけどね。
ティナちゃんの影に隠れすぎて叩いてないですけど藤原竜也もたいがいだったからね!!!!!
圧倒的に小さいんだよ、彼。
ボンベロ演じるには華奢すぎる!!!!!!!!!
私の中ではブルースウィリスだから!!!!!!!

私思うんだけど
キャストもセットもこのまんまでオッケーだから、これで映画じゃなくて写真集出せば良かったんじゃない?????
変に映画の形にしちゃったから私のような既存ファンがぎゃーぎゃー言うんだから
止め絵(写真)にすれば想像で補えるし、ビジュアルは誰も悪くないし
ティナちゃんのあんよを舐めるようなショットで狙えば購買層も広がるし
その場合は窪田スキンページを80Pぐらい取って頂く感じで
そしてこの実写映画はぜひ無かった事にしていただきたいwwwwww

あーーーーーーーーもう
もう一回ダイナー読もうっと。

7/16・追記。
日が経つにつれ、様々な怨嗟の思いがとぐろを巻き、まだまだ語らないと気がすまない…。

ようやく外部意見も目にし、みなさんも割と駄作という判断を下してて良かったです。
しかしTwitterなんかでタグ検索すると結構「最高だった」「面白かった」「窪田くん最高」という声ばっかりなんですよね。
窪田くん最高には完全同意ですけどなんであの映画見て「面白かった」という感想になるのか理解に苦しみます。

そもそも、私は蜷川実花嫌いじゃないんです。
てか好きなんです。
高校生の多感な時期にハマって展覧会も行ったし写真集も買ったし
「さくらん」も「ヘルタースケルター」も見ました。
そして両方とも大の原作好きです。
両方漫画持ってて、実写化の何年も前から大好きだった作品です。
「さくらん」も「ヘルタースケルター」も実写化した時に叩かれてましたけど
わたしは全然そう思わなかった。
すごく良かったと思った。
さくらんの世界観ともヘルタースケルターの世界観ともピッタリだったから。
でも、こと「ダイナー」においては話が違う。
元々の世界観に合ってない、蜷川実花が。
ダイナーという原作をどこまで読み込んでいたのかもかなり疑問です。
それぐらい、映画のストーリーがひどかった。
原作ダイナー自体も、決して複雑な話ではないんですよ。
ストーリーはかなり単純明快。
そこに強烈なキャラクターと鮮烈な暴力描写、そして至高のグルメ描写が乗っかることで唯一無二の世界観を描き出しているんです。
色々な要素が合わさって美味しくなっているケーキみたいなものですね。
スポンジがあって、クリームがあって、フルーツがあって。
そうやって原作のダイナーは一つの作品として完璧に仕上がっている。
映画版はいわばクリームがないスポンジケーキみたいなものです。
スポンジもフルーツも美味しいけど、クリームがあってこそでしょ、っていう。
ダイナーとグロ描写は切っても切れない関係なんですよ。
んで、クリームが足りない分なんとかしなくっちゃって
ソースかけてみたり、フルーツ煮込んでみたりしたんでしょうね。
結果出来上がったものはとても食べられるような代物じゃなかった、と。

暴力描写が無いぶん、ストーリーでカバーしようとして蛇足に蛇足を重ねた結果、とてもつまらないお話になってしまった。

その最たる例がラスト。
ボンベロが会いに来ちゃうって…もう…愚の骨頂ですよ…。
あと、ものすごく取ってつけたような、カナコの孤独設定。
あれもマジでいらん。
平山夢明の小説の魅力の一つは「理不尽な暴力」なんだからさ…。
生きる目的をダイナーで学んだ、みたいなのも
言うなよセリフで!そこはこっちが察することじゃん!っていう
とにかくお話が下手だった。
だからこそ、写真集で良いじゃんてなったわ。

映画を見てがっかりした人は、ぜひ原作を読んで欲しい。
映画を見て面白かったと思う人はきっとここまで読んでないはずなので…。

あーーーーーもう一回ダイナー読も。

小説版ダイナーの感想記事はこちら

映画ダイナーを心待ちにしてた記事はこちら


7/17・追記
日々ダイナーの事を考えているのでまだまだ愚痴が出てきます。
そう、食べ物。
食べ物の描写に関して………!!!!!!!!
ダイナーの魅力は何と言っても(何度も言ってますが)人の内臓もパティの香りも等しく鼻先に漂う仕様なんです。
なのに実写版ではグロ描写が全面カットされ、さらには美味しそうな料理描写まで外されてしまったのです!!!!!!!!!!!!(怒)
ダイナーに登場する数々のよだれが出そうな神料理たち(メルティ・リッチや究極の六倍、ゴーゴンの髪、ハンバーガー以外にもいろいろある)が、蜷川ワールド流の、こだわりは色味オンリーの毒々しい料理に改変されておりました(怒)
あんなの見ておいしそうって思うか!?
原作には全く描写のない、真黒なバンズにイチゴがゴロゴロ入ったソースとか…
インスタ蠅かよ!!!!!!!!!!!
全然おいしそうじゃない!!!!!!!!!!
最初にメルティ・リッチの描写見た時、ほんと心の底からハンバーガーが食べたくなって胃が蠕動したぐらいなのに…
だめだ、つくづくだめだわ。
あんな蠅ハンバーガーをほんとに荒くれものの殺し屋が食べに来ると思ってるんでしょうか。
こんなんだから「女が監督やるとこうなる!」とか言われるんだよ。
原作の世界観だけはマジで守って欲しい…。
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