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カラスと机。

日々のつれづれと、見たものの感想。

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十二国記(1) 月の影 影の海 上・下。


※ネタバレしますから注意ですよ~~~~~~※

さてさて、十二国記です。
10月に新作が出ることが決定しており、それが実に10年ぶりの刊行ということで、界隈が盛り上がっております。
私ってすごくミーハーなところがあるので、このビッグウェーブに乗るしかない!!!と思って1から読むことに決めましたwww
前々からなんとなく名前は何度も聞いたことはあったのですが、シリーズが長いものだったのでなかなか手が出せずおりましたが、今はもう大人。
大人買いのできる歳。
歳をとるのも悪くない。

こちらは、とってもファンタジーものでございます!
ど真ん中直球ストレートでファンタジーなので、ファンタジーアレルギーの人には向かないかもです。(たまにいらっしゃいます、ファンタジーアレルギーの方)
そして何を隠そう、私はファンタジー…大好き♡
しかも西洋ファンタジーよりも東洋ファンタジーを好む女でございます。
はい、お察しのとおり、私幼少期に勾玉三部作で育ってきた身でござい、その上守り人シリーズをこよなく愛しているのであります!!!!!
そんな私に合わないわけないよね~~~十二国記。
なんでもっと早くに読まなかったんだろうか…ばかばか。

この1作目(正確には前日譚・魔性の子があるのですが、刊行順に読むって決めてるのでまだ読んでない)は十二国の中の「功」「雁」そして「慶」という国のお話。
導入は完全に異世界転生モノみたいな感じで、大丈夫かな…と真顔になってしまいましたが、そこからがすごかった。
異世界転生モノってたいてい、異世界に飛ばされて、右も左もわからない時に異世界の住人(のちのヒロインとか)に出会って、手厚くその世界の事を教えてもらったり、生きるために必要な装備や衣食住なんかを提供してもらったりするじゃないですか。
この話には、そういった要素/Zeroでした。
ガチのほりっぱなし。
なんか切羽詰まった感じで異世界に連れてこられて、着の身着のまま制服で、刀だけ渡されて、ぽーーーーーーーんと放り出されて。
ここがどこかも、なぜ連れてこられたのかもわからない。
うろついてみて、人がいたから助けを求めたらなんか追われる身になっちゃう。
んでなんで追われるのかもわからない。
ほうほうのていで逃げ出して、目立たないようにならなくちゃってなって侵入した民家で出会う人の良さそうな女の人に介抱されて、やっとお約束の展開になる!って思ったら裏切られて売られそうになって。
やっとの思いで逃げ出して、ひとりでなんとかしなくちゃ!ってなってうまくいき始めた矢先に出会った同じ境遇の老人に心開きかけたら裏切られ。
自分以外を信用してはいけない、と強く心に刻み込んで、立つこともできないぐらい疲弊していても救いの手を取ることができない…。

あれ…私読んでるのファンタジーだよな…(真顔)って何度もなりましたwwww
それぐらい、主人公・陽子にふりかかる災難と裏切りがつらく、またファンタジー的な救いが無いのです!!!!
やっと、やっとネズミの楽俊が味方になってくれて、陽子の正体への糸口を掴んでくれて、友達になってくれて一段落でしたが、そこに至るまでがほんとに過酷すぎて読んでてかわいそうでした。

結局、陽子は慶国の王だったことが判明し、国を取り戻すための戦いに身を投じるところで物語は終わるんですが、もう「え!?」ですよね
一番の見せ場は国取りじゃないんだ…って
エピローグで、陽子は慶国の王に無事なったことがわかるんですが、なんていうか、この物語の構成にすごく驚きました!!!!
異世界に転生した者が味わう辛酸と、それによる成長が物語の核になってるとはまさか思いませんでしたよ…そりゃ国取りの異能バトルがメインだと思うじゃん…ファンタジーだもん。
でもきっと、それだとありきたりな話すぎて有名にはならなかったでしょうね。

なんていうか、めちゃくちゃ衝撃でした。
そして、すごく面白いと思った。
陽子のその後の話をもっと知りたいって思ったけど、2を読み始めたらやはり違う国の話で…。
この後ろ髪引かれる感じが良いんでしょうね…わーーーーーん!!!!!

とりあえず、爆走して10月までには全部読んだ状態で新刊買えるようにがんばります!!!!!
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