いやはや
最近全然映画見れてないので小説の感想ばっかりになってますねww
気を取り直して。
本多孝好「君の隣に」を読み終わりましたので感想~。
<あらすじ>
それは愛する人からかけられた冷たい「魔法」。
埋めることのできない「喪失」。
横浜・伊勢佐木町で風俗店『ピーチドロップス』を営む大学生・早瀬俊。
彼は進藤翼という少女と二人で暮らしていた。
深い翳を宿す青年・早瀬と、非の打ち所がない少女・翼。
店の常連客、翼の担任教師、老いた元警官など周囲の人物たちから、
少しずつ早瀬と翼の秘密が明かされていく――。
いつも思いますがあらすじ書ける人ってほんとすごいです。
今回も書こうと挑戦して挫折し、うぇっぶから拾ってきました。
えー本多さんね、私大好きでね、前ブログでも何度も取り上げてたお気に入りの作家さんです。
世間的にはストレンジャー・クロニクルとかデリートとかのシリーズが人気みたいですが、私はMOMENTとかFINE DAYSの方が好きです。
なんていうか、生と死と、日常の続きの非日常と、笑いとシュールが平織りになってる感じの作風(これ全然伝わらないと思うけど)が好きなんですよね~~。
あとウィットに富んだジョークね。だいすき。
今回の「君の隣に」も舞台がデリヘルってのでかなり「日常の続きの非日常」感の強い作品になっています。
構成としては、章ごとに違う主人公の視点を通して、一つの事件の色んな側面が描かれる形式です。
それは、大学の同級生だったり、デリヘルのお客さんだったり、殺人犯だったり。
その人たちの一人称視点のお話から、デリヘル「ピーチドロップス」を巡る早瀬くんと翼ちゃんの正体…というか目的?が明らかになっていきます。
なので、最初は結構わからない部分が多いです。
最後になってやっと、「あー、あれってそういうことか」となることもあります。
中国人の名前に関するやりとり(「ジャン」さんの読み方のくだり)とか、読んでる途中に「?」ってなっても、わかるのは後半だったり。
でもそういう構成ってわくわくするというか、上級者っぽくて良いですよねww
というか、ミステリーなんですよね。
最初の大学の同級生のお話のイメージが付いて回るので歪んだ恋愛の話なのかなぁと思って最後まで読みましたが、読んだあとによく考えてみるとミステリーでしたね。
人も死んでるし。
よくよく考えてみると、ミステリーってなんでしょうね。
定義知らないです。
Wiki先生によると、「推理小説などで、作品中で何らかの謎が提示されやがてそれが解かれてゆく、という類のものである。」となってますね。
んじゃミステリーで合ってますね。
よかったよかった。
余談ですが本多さんの小説に出てくる男の子ってなんか好きでww
回りくどい言い回し、とか
さらっとした感情、とか
ウィットに富んでるところとか…
うまく言えないんですけど、どの本多作品読んでもだいたいこういう男の子が出てきます。
今回は翼ちゃんの擬似彼氏として出てきましたけど、さすがに中学生そんなに頭良くないだろwwと思っちゃいましたwwww
でも好き~~~♡
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