※オチまでネタバレします~~~~~!!!!※なんか、「邦題が残念な良作映画」として紹介されており、アマプラで見れるってことで見てみました。
確かに、タイトルから連想するB級感は無く、面白いミステリー映画を見たな!って感じでした。
ま~~~~~時代が古い時代のお話って言うのと、その当時のイギリス社会情勢をわかってないと理解しにくいところとかはありましたけども。(映像はゴシック感がたっぷりで大変良い)
<あらすじ>夫が服毒自殺をしたっぽく、警察を呼ぶもメイドと仲が悪かったせいで犯人の濡れ衣を着せられそうになっている大衆演劇女優・リジー。そのリジーを助けようとするスコットランドヤードのキルデアは、色々探るうちに容疑者を4人に絞る。ひとりひとり探っていき、行きついた答えとは…???最初はよくある切り裂きジャックオマージュの連続殺人犯モノかなぁと思って見てました。
まあ大筋はそういう感じなんですけど、終盤の展開がなかなかびっくりでした!
言っちゃうと、真犯人がリジーでして。
貧しい出自ながらも大衆演劇という場で才能を開花させ、輝く人生を手に入れたのに、「女には芸術がわからない」と揶揄されたり、理不尽なセクハラにあったり、時代もあるんでしょうがすごく女だから苦しむことになっちゃって。
夫は利害関係で結ばれたようなもんで愛情なんて無いし、自分を主役にした脚本書いてくれるって言ってたくせにもうその脚本には興味なくなっちゃってて…怒り爆発したリジーは「芸術的な殺人」をバンバン犯し、女でも見事な芸術を作り出すことができる!と証明し始めちゃった、というのがこの映画のオチです。
リジー絞首刑のシーンもすごくかっこよかったし(「またの登場を!」的な決め台詞が良い)、その後の大衆演劇場に復帰したメイドの子(こいつがリジーの殺人へのきっかけになってる)を友人の劇団長が装置を誤作動させて殺しちゃうのも美しい友情…って感じで良かったです。
たしなむ程度のグロとショッキングなシーンが、うどんの七味的な役割を果たしており、なかなかの映画でした。
まぁでも、うん、まあまあかな。
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