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カラスと机。

日々のつれづれと、見たものの感想。

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ハウスジャックビルド。



※全部ネタバレしながらしゃべります※

これはね…、うん。
なんか、すごかった…。
まじで、まじで、この映画頭おかしい(誉め言葉)
これはあれです、見た事や好きな事は絶対人に知られたくないやつwww
私の中では平山夢明作品とか粘膜人間シリーズがそれに該当するんですけど、今回晴れて仲間入りだよwww
すげー映画だったわwwww
私これ全く予備知識なしで見たのね。たまたま私は耐性ある人間だったけど、通りすがりで「タイトルロゴかわい~☆」ぐらいで鑑賞しちゃった一般人とかがどんな反応したのかすごい気になるわwww

<あらすじ>
強迫性神経症を患っているジャックは建築士。
理想の家を建てたいのに、建てても建てても満足できない。
ある日、ひょんなことをきっかけに殺人をおかし、そこから芸術的な殺人と建築を追及する日々が始まる。

この映画を見た時は、内容の陰惨さとグロテスクさ、そして倫理観は全て排除されたような、死者への冒涜っぷりにもう…なんというかやばいもん見た…ってなってたんですが。
エンディングが全てを吹っ切るような明るいポップスで、感情をどうしたらいいかわからず調べまくってたんですが、どうもこの映画には色々な意味が込められているようでした。
あ、でもとにかく最初に感じた感情を書いとくか。

冒頭、本映画が1人の人物の色んなエピソードをまとめたオムニバスであることが語られ、どうもその内容が殺人であることを悟り、フムフムと見てたのですが、初っ端からフルスロットル(笑)
大御所女優の顔面バーーーーンからの、二人目の女性は絞めて殺し損ねて介護してまた殺すwww
んで袋に詰めて車で引きずって逃亡…もうさ、もうさ…(笑)
案の定死体は赤い大根おろし状態になっちゃってるしwwひっくり返すなwwwwもうwww
や、最初の女は殺されても仕方ないような嫌な女でしたけどもね。
すごかった。
そして彼は次々と殺人に手を染め、合間に家を建てようと奮闘します。
あるときはセールスマンを装い、ある時は彼ぴっぴの真似事をし、ある時はインストラクターのお兄さんを装い…ジャック七変化です(笑)
いや笑ってる場合ではない…どれもこれもやべーーーーんだよ…
私が特に…やべーと思ったのが(ヤバすぎて語彙飛んでるのは許してくださいw)やっぱ親子ハンティングかな…。
親子を、ハンティング…。
なんか、ハンティングの基礎的に従おうとしてたけど邪魔だしまず子供を殺して、その後に母親にひどい…ひどいことを…子供の死体にご飯食べさせたりとか…もう、なんというか…最悪、でしたね。
なんでしょうか…人間を動物に見立てて狩りをする、的なのは色んな創作物でなされてる事なのですが。
それを…普通は楽しんでやるモノじゃん?ヒャッハー!人間狩りじゃあ!!!的なさ。
でも、ジャックのはなんか違うんだよね…上手く言えんけど、すごく淡々としてて、マジで鹿とか狩ってる感じだったのが空恐ろしかった。
そんなパッションで、人を殺してはダメ…。(いや人はそもそも殺しちゃダメ)
んで、オムニバス映像の冒頭にちょっと説明パートみたいなのがあって、そこでハンティングの事とかも言ってたわけなんだけど、そこと本編映像の最後が繋がって、あーーーーってなりました…。
あの獲物を小さい順に並べて撮影するシーンのおぞましいことよ…私思わずスクショを撮ってしまいましたよ(え?w)
なんか…美しいと思っちゃったんだもん(´・ω・)
そしてこの時に殺されてしまったぼうやの扱いよ!!!!
死体とは言えひどいよ!!!!
あんな奇怪な顔にしてしまうなんて!!!!!
なんか、ジャックは殺した人たちを大きな冷蔵庫にどんどん収容して凍らせてるんですが、そこに入れる時に顔に木の棒とか刺して固定して、悪夢に出てくるような笑顔の死体にするんですよ…もう…ひどい…かわいそう…
まあ、さらにひどい事になるんですけど(白目)

殺人を繰り返していくジャック。
最後の殺人もなかなかになかなかで(銃の性能実験か?みたいな…人間並べて誰まで貫通するかな~~~みたいな)も~~~誰かなんとかして~~~!!!と手に汗握るんですが、彼の強迫性神経症が仇となり、ついに追い詰められてしまいます。
そこに登場する、謎のご老人。(前出の説明パートでは声だけの出演って感じで出てきたひと)
そこから、お話は少しファンタジーな感じにシフトしていきます。
そもそもこの老人…何者なのかさっぱり…。多分、死神的な人なのかな。
その人の薦めでジャックはとりあえず今自分が持っているもので家を建てる事にします。
そうです。死体です。
この光景のおぞましいこと…先ほどのぼうやの比ではありません。
や、ぼうやもね…建築資材になっちゃってるんですけど…。
そして、その建てた家から、ジャックは地獄へと降りていきます。
地獄には上の方に天国へと続く穴があり、壁を登ってそこまでたどり着けば無罪放免となると聞き、ジャックは壁を登り始めます。
そして、当然、落ちます。
落ちた先は、最上級の地獄。
ジャックは地獄に落ちたのです。END。

………やーーーーこれ、ほんっと地獄ENDで良かった!!!!!!
なんか胸糞展開すぎて無罪放免エンドなのかと思ったしまったよ
良かった良かった良かった…
EDソングも「ジャック帰って来るな」みたいな歌詞でね、もうほんと、「そーだそーだ!!」って気持ちでいっぱいでした。
なんですけど。
色々調べるうちに、この映画が内包するテーマがなんとなくわかってきて、複雑な気持ちになりました。
要はね、昨今世界を取り巻いてるポリティカルコレクトレスやらコンプライアンスへの反旗らしいのですよ。
『差別表現はいけません』『残酷な表現はいけません』『平等な表現じゃないといけません』『男女差別人種差別いけません』
今の世の中ってこんな感じですよね。
テレビも映画も、世の中の風潮に合わせてそういった表現を軒並み無くしていった。
お笑いの質も変わりましたよね。
外見的な事で笑いを取ったり、過激な発言とかも全然なくなりましたもんね。
それはとても正しくて、生きやすい世の中にしていく一つの方法であることは間違いないのです。
しかし、それが進行していくと世の中には似たようなモノ、似たような人しかいなくなっていきますよね。
それが本当に良い事なのかどうか、私にはわかりません。
事実、独女イジリやデカイ女イジリが少なくなった今の世の中は私にとって生きやすいです。
しかしポリコレに支配された世の中というのはつまり、言論統制され思想支配された世の中とも言えるわけです。
誰もが持っている表現の自由と、傷つかずに生きやすい世の中、両立は難しいかもしれない。
それでも、多様なものに触れられる機会がある世の中であってほしいと私は思いました。
残酷で陰惨なもので救われる心も、あったりするので…。

この監督、なかなか手段が過激…と思って調べてみたら「ダンサーインザダーク」の方なんですね………さもありなんすぎたwwwww
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