※重大なネタバレしますので鑑賞後にどうぞ※こりゃまた壮大なSF作品を見てしまったぜよ…。(見たのめちゃくちゃ前なんですけども…感想追い付いてなさすぎる)
今をときめく、クリストファーノーラン作品で、去年?くらいかな?に劇場公開してた映画(だと思う)です。
めくるめく映像美と、いつも通りの難解なお話が当時も結構話題になりましたね。
<あらすじ>人類は衰退しました。もう滅んじゃいそうな地球は食糧危機に瀕しており、どんなに天才的な頭脳を持っていてもファーマーをやる以外の選択肢がない世の中になっておりました。が、人類まだまだ生きたいとのことで、移住できる天体を探しに行くことにしました。長い長い旅になるのは確定です。それでも人類の為、愛する娘を置いて、主人公クーパーは宇宙への旅路に出るのでした…。めっちゃ簡素にあらすじをまとめましたけど、導入部分も結構長いです。
ファーマー親子が住む家では、本棚から本が落ちるという怪奇現象が起こるのですが、その落ちる法則から緯度経度を割り出してたどり着いた先がNASA施設で…みたいな
え、そんなことある?みたいなSF展開になります。
なっていいですよ!!!!SFだもん!!!!!!!!
さらにこの本棚のエピソードがラストに繋がるなんて…一体誰が予想できたというのやら!!!!ほんと、ノーラン作品は複雑な作品が多いですよね…本作も相当ややこしいです。
ただ、後に別記事を書く予定の「テネット」よりはずいぶんわかりやすいので、テネットで心砕かれた方たちもあきらめずに見て欲しいです。
宇宙に出たクーパーは、できるだけ娘ちゃんが生きてるうちに地球に帰りたいのですが、相対性理論により時間の進み方が違う時空では(この辺が超絶ややこしいので本編をがんばって解読してください)クーパーたちの過ごす数分が何年にも、何十年にも価してしまうのです。
最初に立ち寄った候補の星にはほんの数分しか滞在しなかったにも関わらず、地球では何年も経ってしまい、絶望にくれるクーパー。
そりゃそうや。かわいい盛りが一瞬でパアですよ。かなしいね。
そうして旅を続けるうちに、クーパーは衝撃の事実を知ることになります。
人類を救う為…とがんばっていたのに、じつはこの計画(ラザロ計画と言うんですけど)、プランAの住める星を探すっていうのは完全に捨て案で、本命はプランB「人類の遺伝子を良い感じの星で繁殖させる」だったのです。
一旦現人類は絶滅する事が約束された未来のために頑張っちゃってたわけですね。
わーお。
んで娘ちゃんは娘ちゃんで一生懸命人類存続の為の宇宙ステーション的なのを作ろうとがんばっており、そのためには重力をなんちゃらするための方程式を解かないといけないんですが(なんちゃらの部分は本編から読み解いて!!!)その方程式が解けずに苦しんでおりました。
すると、こちらもまた衝撃の事実発覚。
その方程式は既にお師匠さんが解いていたのです!!!
正確には、「解くことができないと判明した」という感じなのですが、娘ちゃん大ショック。
さらに、父はこの事実を知りながら宇宙へ発った=プランBを知ってた=人類を見捨てた=自分を見捨てた、という壮大な勘違いをしてしまい、失意に暮れてしまいます。
宇宙規模のすれ違い、かなしいね…。
長男の方はさっさと見切りつけちゃったりしてたしな。
父めっちゃがんばっとるのに…。
そうこうしているうちに、クーパーはにっちもさっちもいかない状況に。
クーパーは、死を覚悟し、自身はブラックホール内のデータを取って散ることを選び、クルーの女の子にミッションを託します。
余談ですが(余談ではないが)、この映画の根底にあるテーマが「愛」なんですよね。
クーパーと娘ちゃんの親子の愛も相当深く書かれてるし、このクルーの女の子(アメリアちゃんだったかな)も、候補星の内の一番遠くの星に先行して行ったクルーが自分の恋人だったのね。
んで、最初にどの星に行くか決めるときにしれっと自分の恋人がいる星を推薦して、それを見破られても「愛は地球を救う」的な事を言って、愛があるから大丈夫的な、もう愛に自信満々な感じだったのです。
そして、奇しくもその星が正解の星だったのですよね。
まーーーーーわしが同乗クルーなら即却下しますけどね!!!!!!!!!!!!!愛を軽々しく語るなって、私はプラネテスで学んだのだ!!!!!
(同時に「愛する事だけがやめられない」という名言を心に刻んでもいるのだが)
そんなこんなでブラックホールを落ちていくと、
4次元超立方体テサラクトへとたどり着きます考えちゃダメです感じるんです何それとか思っちゃダメです
そこは、何と言うか色々な、こう…現在と過去と未来が一つの場所にあるような空間でして…ええ、よくわからないんですけど、そういう感じでして。
そこでクーパーは、過去の自分の家の本棚の部屋を見つけます。
そして、娘ちゃんへのメッセージを送ることで未来が変えられると気が付き、観測したブラックホールのビッグデータを、時計の秒針を使ったモールス信号で送ります。
………。
おれ、たった11GBのデータを送るのにも4時間くらいかかったぜ。いわんや宇宙のブラックホールを構成する量子データのデータ量をや…。
無理じゃね!?さすがに無理じゃね!?
高速光ファイバー通信でも何十時間、何百時間とかかるぜ!?モールスでって!!!!!!!
何百年かかるんだよ…秒針焼ききれちゃうよ…
まあ、そんな現実的な感想は置いておきましょう。
そんなことを思わなければ、非常に感動するシーンです。
そのモールスを解読した娘ちゃんは、晴れて方程式を解くことができ、宇宙ステーションを作ることができました。
クーパーは、その宇宙ステーションで目を覚まします。
色々、未来の事を聞き、娘ちゃんに会いに行くことに。
相対性理論の時間軸でずっと過ごしていたクーパーとは違い、娘ちゃんは見る影も無く老いさばらえていました。
でも、生きていました。
ついに、親子は再開を果たしたのです…。(感涙)
そして、最後は一人旅立ったままのアメリアちゃんを迎えに行く旅路に出ましたとさ、というお話です。
難しい話は本当にわかりませんが、父と娘の過ごす場所では流れる時間が違う、というのはとても胸にくるものがありました。
最初は順調だったビデオレターも、父側のミッションがちょっと詰まると地球では膨大な時間が流れてしまっており、地球側からしたら何十年も音信不通という状況になってしまうのがかわいそうで…。
しかも勘違いしてすれ違っちゃうし、見てるこっちは、も~~~~~!!!ってなりますww
でも、
愛が全てを解決しました…。愛は、宇宙を救うのですね…。
また特筆すべきは映像美です!!!!!!!
先ほど私が文章で説明したことが全部ちゃんと映像でわかるようになってます!!!!!
ブラックホールに落ちていく、あの感覚…すごいです。
どんな頭の構造してたら思い浮かぶんでしょうかね、あんなの!!!!
あと4次元…テラ…なんちゃらのところとかもね!!!!
過去と現在と未来を同時に描くというのがすごかった。
作った人すげーーーーーーーー。
あと、個人的に大好きな
「人外がヒューマンの為にめっちゃがんばる」展開がいっぱいあったのが嬉しかったです!!!!!
あの変形モノリスみたいな子達大好き。
これは、ほんと一見の価値ある!!!!!
ちょっと難しいところは、考えず感じてください!!!!!!!!!!!!!!!
PR