※ネタバレ全開なので注意してください!!!!!!!!※
いや長いわ!!!!!!
長すぎるわ!!!!!!!!!!!
これは前・中・後でいけたわ!!!!!!!!
…すいませんちょっと取り乱しました。
少しばかり更新していない間に、私は読んでいたんです。
もちろん十二国記最新刊・白銀の丘 玄の月ですよ
18年ぶりの新刊ですよ(私はにわかなので18年待ってないですすいません)
1、2巻の発売日にはリアルに日本に蝕が起こったという伝説もでき、テンションぶち上げMAXで望んだ十二国記ですが
まっさかこんなに難航するとは思わなかったよね!!!!!!!!wwwww
冒頭で叫んだとおり、まあ長い。
とにかく長い。
このくだりここまでみっちりやらなきゃダメなの!?みたいなところが多々ある…。
ただうん、あの、抜群に面白かったんですよ…!!!
要するに
1巻 50点
2巻 35点
3巻 85点
4巻 450点
(100点満点とする)
って感じでして、もうほんと全ては4巻のためにあるって感じでした!!!!!
だからせめて1と2はまとめられなかったのだろうか、とね、思ってしまったのですよ。
なぜにこんなに長いと感じたのか。
これは十二国記通して随所に感じる話の構造のせいなんですけど
章によって違う場所での話が展開され、そこでは事実が判明しているのに主軸の流れではその事実が発覚していないから、
読み手には全てわかってるのに主要人物たちがやきもきウロウロするっていうのが続くからなんですよ!!!!
今回のストーリーの重要な点は、阿選がいかにして謀反を起こしたのかと、驍宗の行方だと思うんですけど
驍宗のは置いとくにしても阿選が幻術(妖魔)の力を使っているってのはかなり早い段階で読者には明かされるんですよね。
だけど主軸の李斎たちはそれはわからないから、なんでなんだ…みたいな感じになったり。
驍宗の行方にしても引っ張りすぎだよ!!!もう少し早く開示してくれても良かったのに…!
で、合間合間に虐げられてる民とか兵士崩れの人たちとか、モブオブモブのちょっとした小話が挟まってきて
載の現状を表す描写なのはわかるんだけど、そういう登場人物にも全員名前があったり住む土地の説明があったりするから
力抜いて読めないし、結局本筋にはそんなに関係ないし
もーーーちょっと取捨択一して欲しかった!!!読みにくい!!!!
んで登場人物多すぎじゃない!?
軍の部下とかにまで全部全部名前いるぅ!?
覚えらんないんだよ!!!!!(白目)
そりゃわかるよ
18年ぶりに新作が出る、しかもファン大歓喜でわくわく待ってる、ってなったら
私が編集なら削れないよ…!小野不由美のやりたいようにやらせるよ…!!!!
だから結論は、18年という月日が悪いですね(爆)
噂によると18年の間に十二国記の世界に取材に行ってたらしいですよ、小野主上(笑)
さもありなん、という物量でございました。
んで、ここまで欠点をつらつら書いてきたわけですが、ほんとに面白かったんですよ!!!
謀反を起こした阿選が何故か政治をせず、荒れ果てて行く一方で、その上反民に対する苛烈な誅伐が行われ、
絶対に阿選を討つ!と不屈の精神で進んでいく李斎の意志の強さとか、ほんと読み応えがありました。
なんしかもう、李斎が大活躍だった!!!!
李斎の力無くしてはこの奪還劇は成り立たなかったでしょう。
利き腕も無くして、親友とも袂を分かち、あげく泰麒にもおいて行かれたのに全然諦めない李斎すごい。
絶対に驍宗は死んでるってわたしは思ってたもんwwww
でも李斎は信じて進んだの。すごいわーほんまに。
最初はたった二人で載に戻った李斎と泰麒が、去思や項梁、豊都などどんどん仲間を増やしていき、最後全てを失うのとか
どんな鬼畜ストーリーやねんてなって、何度も本を閉じて休憩を挟まないと進めなかったです。
特に、騎獣の飛燕が死んでしまったところは…もう…もう…悲しくて…読んでたカフェで号泣してしまいました…ww
この、「主従関係にある人外が主を助けるために命を懸ける」展開ってのにすこぶる弱くて…ナウシカのカイ(クイかも)とかめっちゃヤバイですよね。
22章(だったはず)の数ページで主要人物の4/5は死んだからもう、感情が逆に追いつかなかったですよwww
豊都もね…ずっと一緒やったのにね…。
朽桟とかも助け損かい!ってなったし、地味に葆葉が死んだのも辛かったです。
死体が見つからなかったっていうのでワンチャンあるかと思ったんですが…現実は甘くなかったです(泣)
ただもう、最後の処刑場での泰麒護衛を刺殺からの邪利ちゃん大暴れからのレジスタンスなだれこみからの泰麒転変はもう
カタルシスオブカタルシスでもう、ほんと、もう、この瞬間の為に読んできた!!!!!っていう思いでいっぱいでした。
払った犠牲は多すぎましたけどね…でも結果が最終的には出て良かったです…。
てか、全部全部繋がってて、積み重ねなんですよ。
地味に感動したのが、月に数回(1回?)貧しい自分たちの食料を削って、それで子供が死んでも供物を捧げるのをやめなかった民たちです。
なかなかこれってできることじゃないじゃないですか。
衣食住の食ってのは一番原始的な本能の部分で、普段ずっとずっと貧乏してて満足にご飯が食べられないような民の人々が
生きてるのかどうかもわからない人の為に貴重な食料を分け与え続けたってのが…すごいですよ。
私なら「お父さん頭がおかしくなっちゃったのかな」って思っちゃいそう。
そして私が父ならそんなことよりも子供を死なせないために流さずに子供にあげたと思う。
でもそんなことをしなかったおかげで、驍宗は生き延びることができた…。
唯一の娯楽品だったおてだまを流すカゴに入れた少女の優しさが国を救ったと思うと胸熱ですね!!!!
つか、驍宗ね!!!
驍宗様すげーーーーーね!!!!
瀕死の重傷を負って山の地中深くに閉じ込められて、両足骨折(しかも開放骨折)して、真っ暗で食料も無いような状況で7年生き延びるって
あんたこそ化物だよ!!!と!!!www
も~~~~開放骨折の描写嫌だ~~~・゜・(ノД`)・゜・(ディセント、およびハイテンション感想参照)
仙+不思議な力のある宝を持っていたとしてもかなり過酷な状況ですよね…。
そこでも、以前黄朱と共に妖魔を狩っていた経験が役に立って…繋がってる…!!!ってなった!!!
個人的にはもっと早く出てきてるのかなって思ってたんですけどね。
博牛が旅人の驍宗を探してるって話あったから、結構前に脱出したものの記憶を失ってて…みたいな展開になるのかしらんって思ってたんですけども。
タッチの差だったのね。
ほんなら博牛さんは白昼夢でもご覧になってたのかしら…よくわからぬ。
あとね~~~、とにかく邪利が好き。
私はほんとうにかっこいいロリに弱いのです。
最初ちょっと味方なのか怪しいなって思ってたけど、ちゃんと泰麒の良さに気づいてくれて、味方になってくれました!
一緒に六寝に忍び込むところとかの活躍っぷりが最高だったし、何よりあの最終局面、誰もそんなことは考えてなかっただろうけど
邪利と読者だけは「これはもう泰麒が死ぬしかないやつ」って考えてて、そっと密かに決意する邪利が最高でした。
助けるために全力を尽くすことを前提としながら、最後の最後で自分が手を下す役割なんだっていうのをしっかり理解して決意した邪利がかっこよすぎ。
泰麒もがんばりましたよね~~~~~。
あんな稚い小さな子供だった泰麒…蓬莱(つか現代日本)での壮絶な体験のせいですっかりリアリストな冷静な青年になって…。
「麒麟だからできないわけじゃなく、できないと思い込んでいるだけ」と跪拝するだけにとどまらず、最終的にとうとう人を殺したよ…!
やるとは思ってたけどね!!!!
でもなかなかに衝撃でしたよね。
本来なら血の臭いがちょっとするだけで具合が悪くなるような生き物ですからね、麒麟。
そっと「先生…」と呟く泰麒がいじらしくて、魔性の子での先生がいかに泰麒にとって救いだったのかがわかりますよね。
先生最後ちょっと残念な感じでしたけどね(笑)
前半戦がしんどかったのでかなり読み飛ばしてて、色々設定がおざなりになっちゃってるところもあるのでもう一回読み返したいです。
私琅燦っておっさんかと思ってたんですけど女だったんですねwwww
知らなんだ。
結構目が滑っちゃってる…ちゃんと回収しますm(_ _)m
でもその前に月の影影の海からもう一回読みたいしな~~~~!!!!!
そうこうしてるうちに上橋菜穂子著「鹿の王」がアニメ映画化するというではありませんか…!!!
となると鹿の王も読み返したいぞ…というか守り人シリーズ全部もう一回読みたい!!!!
あああ~~~読書したい~~~~~
でも多趣味~~~~~つら~~~~~~~~~~~
これにて、長らく走ってきた十二国記の旅は終了です!!!!
ちょいちょい挫折しつつも完走できて良かったです!!!
なんかちょっと燃え尽き症候群wwwwww
おもしろかった~~~~~~~~!!!!!!!!
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