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カラスと机。

日々のつれづれと、見たものの感想。

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夜行。



※ネタバレします~~~※

この怒涛のステイホームのおかげで、ようやっと積ん読を1冊消化することができました…!
買ったの何か月前だよwwwって感じなのですが…最近ほんと趣味が忙しくて全部が中途半端です…悲しい。
FF7Rもまだクリアしてないんだけどゲームやる時間が…無い…(ノД`)・゜・。

まあうん、とにもかくにも、夜行です。
これはわたしの大好きな作家さんの一人である森見登美彦の小説です。
森見さんと言えば痛快爽快青春ハートフルコメディラブストーリー(この表現が適切かはわからないですけどww)で有名だと思うんですが(余談ですがわたしは森見さんの小説では有頂天家族が一番好き。あれが最高傑作だと思う)
実は結構毛色が違う小説もたまーに書かれてて、きつねのはなしや宵山万華鏡なんかはしっとりと静謐なほんのりホラーな小説だったりするんですが、本作もそちらの系統の物語になっております。

<あらすじ>
英会話サークルで知り合った6人は、鞍馬の火祭りに出かけるが仲間が1人行方不明になってしまう。
それから10年後、もう一度火祭りに行こうと再度集まった5人。
偶然見かけた銅版画の話をきっかけに、5人はそれぞれ自分が見た銅版画にまつわる旅の話をはじめる。

各章ごとに語り手が変わるタイプのお話で、最初の章と最後の章が現在の時間軸、間の章がそれぞれの人物の回想となっています。
そして、謎や伏線をきっちり回収しないと気が済まない人にはちょっと向いてないかもしれませんww
基本的に謎は謎のままで、大体の事しかわかりません。
なんか色々な解釈ができる話なのかなあと個人的には思いました。
各章ごとに語られる話は、不思議で、不気味で、そしておそらく死んだのでは、という結末の話ばかりで、死んだ…というか夜行側の世界へ行ってしまったというか…。
最初と最後の章では大橋が主人公で、長谷川さんと大橋が対の存在になってましたけど
中井さんには中井さんの、藤村さんには藤村さんの夜行と曙光を行き来する話がパラレルワールド的にあったのかな…という解釈です。
じゃないと、あまりにも話した内容と、大橋の感想が食い違いますもんね~。
(最終章でみんなの話を聞いた後「取るに足らない平凡な話」と評しているので)

すっきりとはしませんが、透明感があって、割とちゃんとホラーっぽい雰囲気もある小説なので、森見さんファンでしたら是非読んでみてください!
森見さんファンじゃないのなら、絶対に有頂天家族や夜は短し歩けよ乙女から始めてください!!!!
よく聞く太陽の塔、四畳半神話大系は割と中級者向けですので。
夜行、きつねのはなし、宵山万華鏡は玄人向けですね。
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性別:
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