忍者ブログ

カラスと机。

日々のつれづれと、見たものの感想。

Home > > [PR] Home > 映画 > パフューム ある人殺しの物語。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

パフューム ある人殺しの物語。



※ネタバレしますよ※

ポリ〇ズムではありません、変態の方です。

この名変態映画、実は2度目の鑑賞。
めっちゃ好きやん私(笑)
サブスク、色々配信してるから記憶が薄い映画はどんどん見直してしまうのだよな~~~。

<あらすじ>
超人的な嗅覚を持って生まれたグルヌイユ。彼は恋した女の子の良い匂いを永遠のものとするため、手段を選ばない。
それは、女の子の死体に油を塗りたくって匂いを抽出するという、常軌を逸した方法であった!

ざっくりしたあらすじだけを読むと相当のサイコキラーなのかな?って感じると思うんですけど、そうじゃないんですよね。
中世の、ぐちゃぐちゃで汚くて臭いヨーロッパの街の孤児として生まれたグルヌイユは、幼いころからの異常嗅覚で変な行動をとったりすることによって、特に親しい友人もおらず、孤児院で育ち、場末の職人にたたき売られ、粛々と肉体労働をする日々を送ります。
そんな時、たまたま街へ出て惹かれた匂いが、かわいい女の子の匂いでした。
生まれて初めての、それは恋だったんだと思います。
ですが人との距離の詰め方が一切わからないグルヌイユ、うっかりその子を殺してしまうんですね。
急速に失われてしまう良い匂い。
彼はその「良い匂い」を永遠のものにする為、奮闘することとなるのです。

彼が作り上げた香水はたくさんの女性を殺して抽出したもので、匂い版催淫剤のような、匂いを嗅いだ者はたちまち屈服して官能の世界に旅立ってしまうという代物でした。
それを使い、殺人の罪を裁こうとした街の人々を狂気の乱交に駆り立てるシーンは圧巻でした。
でもグルヌイユの心は満足しません。
この香水を使っても、彼はひとりぼっちでした。
街から去ったグルヌイユは、自分が生まれ育った故郷の街に帰り、そこでその香水を頭からかぶります。
狂気に駆られた街の人々は、グルヌイユに群がり、彼を貪りつくします、物理的に。
……うん、食べちゃいたいほど好き♡ってか!(笑)

まあね、だから要するに、寂しい男だったんすよね、彼は。
人を愛する方法も愛される方法も知らなかった。
自分に訴えかけてくるもの(匂い)を追いかけるしかなかったんですよね。
そして、究極のところに行きついて、自分は一人だと気が付いちゃった。
だから、誰かに死ぬほど求められたかった、というラストなんでしょうな。
これはいつも言ってるけど、シリアルキラーっていうのは腐った親と歪んだ社会が作り出すものなんですよ、いつの時代も。
育ち方が違えば超有名調香師として永遠にその名を轟かせたかもしれない、グルヌイユ。
運命とは数奇な物なのだな、としんみりする映画でした。

………。
とかさ、なんか綺麗な感想まとめてみたけどな…
ほんっと、超気持ち悪いから(笑)
いや、これは誉め言葉ね。
なんというか…超フェティッシュな映画だなーって思ったよw
究極の愛の形、ってことじゃん?
それこそ、食べちゃいたいほど好き、を地で行くというか…なんちゅーか…
これはね、病んだ女子とかフェティッシュ好きな人とかにはぶっ刺さるんじゃないかな。
健康な女子的には気持ち悪いですね(褒めてます)
PR

プロフィール

HN:
ネムリネズミ
性別:
非公開

P R