忍者ブログ

カラスと机。

日々のつれづれと、見たものの感想。

Home > > [PR] Home > 小説 > 十二国記(6) 図南の翼。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

十二国記(6) 図南の翼。

※結構大いなるネタバレありますので、未読の方は注意してください!!※

十二国記も残すところあと3冊…10冊読みきるのに結構かかちゃったな…。
まあ途中ちょっと映画に浮気したり今期アニメ回収したりしてたからなwwwwしょうがないwwww
 
んでんでんで
これ、図南の翼!!!!!
風の万里で私が即堕ち二コマで惚れて、好き好き言うてた恭国王・珠晶のお話だったんですよーーーーーん♡
やだめっちゃうれしい!!!!!
絶対独立したお話があると思ってたわ!!!!
ロリ女王がいかにして王になったのか、という、骨太の超冒険活劇でございました…!!!!!
風の万里も最高に面白かったけど、この図南の翼が一番好きかもしれない…!!!!!!!!!
 
<あらすじ>
誰もやらないんだったら、私がやる!!!!!
たった12歳の少女が王になる為、金でビンタ奮闘しながら昇山を目指す冒険活劇。
 
もう…もう…大好き!!!!!珠晶大好き!!!!!!
ほんと、かっこいいロリです…良い…。
自信満々で、勝気で、こまっしゃくれたガキなんですけど、憎めなくて、好きになっちゃう。
珠晶には魅力しかありませんな…。
泰麒が完全な受身系ショタで庇護欲を掻き立てられる感じだったのに対して、珠晶はガンガンに自分で道を切り開いて
突き進んでいって、それでいて優しさと思いやりを忘れないという、完全な姉御肌系ロリなのでございますのよね…。
 
珠晶は子供で、子供なのに先見の明と明晰な頭脳を持ってて、でもそれ故に色々歯がゆい思いをすることが多かった。
おウチが爆裂セレブで超お嬢様だから、勉強なんかしてどうするのとか言われたり、貧しくて友達は飢えてるのに自分の食卓には並びきらないほどのご飯が並んだり。
ご飯を食べれば贅沢をすることになるけど、残せばそれはまた贅沢になってしまうし…と、富裕層ならではの悩みを持ち合わせていた。
せめて官吏になれば世の中を変えられるのでは、と頑張ってみたものの、学校が妖魔に襲われて先生死亡の為学校も閉鎖。
官吏になる道も閉ざされてしまう。
珠晶の家には鉄格子がはまっている為、妖魔に襲われる心配がなく、家の大人たちはそれが当たり前という顔をして生活している。
そうやってくすぶって、珠晶が導き出した結論が、「誰もやらないなら私がやる!!!!!」と、王として登極することを目指すことでした。
 
ずっと珠晶は自信満々で自分は絶対王になると言って憚りません。
周りはそんな珠晶を呆れ半分で見ています。
なんかこのへんのくだりが、若さゆえの悩みっていうか…すごく、誰しもが身に覚えのある歯がゆさだよなーって思います。
大人は誰もわかってくれない。
大人は子供を認めてくれない。
大人はわかったような顔で話すけど、私はわからない、私はだって、まだ経験してない、しないと結果はわからない!!
そういう、青春時代に悩んでいたような事で、珠晶もまた悩みます。
ただこの子は悩んでうじうじするよりは即行動!!なんですよ、まじすごい。
オチまで全部読んで思うに、珠晶は生まれた瞬間から王気があったわけではないんじゃないでしょうか。
長く王が蓬山に登らないと麒麟は自ら市井に探しに行くというじゃないですか。
それでも27年間も恭では王が見つからなかった。
まあ珠晶が生まれてないってのもあるんでしょうが、きっとおそらく、珠晶は昇山の際に色々な試練を乗り越え、自らの力で王気を獲得したんじゃないかなって。
王の素質として、強靭な運を持って生まれていたのは確かなのですが、珠晶が自分自信の力で勝ち取ったって考える方がかっこいいなってwww
ほんとにかっこいいロリだ。
知識はしっかりあって、でも実践が伴ってなくて。
頭ではわかってたことでも実際目にすると迷いが生じて。
王とは全体を導くものであり、少数の為に多数を犠牲にするような判断をしてはならない。
そこに反発する幼さと、そこを乗り越えて王とはどういう存在なのかを体得していく珠晶の姿が本当にすごくて、素敵で、現代社会を生きる私自身にも当てはまることだなあと思う箇所がたくさんありました。
「下手なビジネス書を読むより十二国記を読め」とおっしゃってた方がいましたが、ほんとそのとおりだよ…。
大切なことは全部ここに書いてあるよ…!!!!!

本書の最大の魅力は上記の通り珠晶のかっこよさなのですが、シリーズを通してダントツに背筋が凍るような描写が多かった作品だとも感じましたwwww
ホラー作家としても有名な小野不由美様ですから…!!!!!!
旅の中盤、頑丘と仲違いして別の昇山の一行と行動を共にしていた珠晶が夜、妖魔に襲われるシーン…
あれ、まじで怖かったです!!!!!!!
夜中、ふと目が覚めてみると、そばにいるはずのヤギがいない。
直感で動いてはいけないと悟った珠晶がおとなしくうずくまっていると、その頬に、ぽた…ぽた…と何かが垂れてくる…
いる…いるよ…!!!!!う、上ぇぇぇ!!!!!!(号泣)
もう完全にホラーでしたね。
ファンタジーを読んでてしっかりとホラーを味あわせてくれるなんて…素晴らしい…
終盤、猿の化物を退治後に行方不明になった上迷子になってた珠晶が砂漠で出会う妖魔も超絶怖かったです(´・ω・`)
珠晶がホッとして走り寄りながら話しかけて、会話するうちに微妙に会話が成り立ってなくて、違和感を覚えて足を止めるあたりの下り…
いやいやいやいや
妖魔なんかい!!!!!!人間ちゃうんかい!!!!!(大号泣)
超ホラー。うしおととらを彷彿させるようなホラーですね!!!!!
んでまたその絶対絶命のピンチをしっかり頑丘は救ってくれるのですよね。
この二人の関係もすごく良かったです。
珠晶を鼻持ちならないガキだと思ってても、なんか引き付けられちゃって、見捨てきれない感じがね、良いですよ、バディものっぽくて!
珠晶が王になれなかったら頑丘の弟子、王になったら頑丘が臣下になるって取り決めとか、すごく良いwww
頑丘が最初、珠晶にとんでもない量の金子で雇われるあたりから、結局尻に敷かれる運命なんですよねwwwwww
つか珠晶超ギャンブラーだよなー。
どんなやつかいまいちわからんようなやつに全財産投げうって、しかも全額前払いって…普通絶対しないよね(笑)
まあそういう思い切りのよさとかも、王たる所以なのでしょうね。
私は極めて一般人なのでwwwwww
また、伏線回収がしっかりあるストーリーが超絶好みなので、犬狼真君のくだりでは読んでて思わず「んぎゃーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
叫んでしまいましたwwwww
まじか…犬狼真君まじか…おまえ…お前更夜やったんか…!!!!!!
もうすごい…さっきからすごいしか言ってないのわかってるけどすごいしか言えないよ…更夜…お前立派になって…!!!!(超号泣)
あんな、最初は言葉も喋れない妖魔の子だったのに、昇仙しとる…天帝に仕えとる…まじかよ…旅人にあがめられてんじゃん!!!!!
よかった…よかったね…(´;ω;`)
まさか2冊越しの伏線回収されるとは夢にも思いませんでしたよ…更夜結構かわいそうな感じやったから、救われてて本当に良かったです…!!!!
そっかー…蛇食ってくれたのが大きいのだったんですね…そうか…そうなのか…すごい(とっくに語彙力崩壊)
あとエピローグで利広の正体が分かるのもめっちゃよかったwwww
そっかー、宗の子だったのか…。
出会ったおかげで珠晶は宗国の後ろ盾を得ることができたのですね…いやまじで、珠晶強運すぎるだろwwwwww
「運がいい」ってのもチートですよね、ほんまwwwww
こんなに道中色々な事が起こって、すごくやきもきはするんですが、我々は既に風の万里を読んでますので、珠晶が王になることは既に知ってるから安心して読めるのが良いですね。
これ、それを知らなかったらすっごく心臓に悪いような気がしますwwww

あとあと、何よりも一番ニヤリとしたのがラストです!!!!!
あのラスト、最高すぎるんですけどwwwwwww
まさか出会った瞬間からビンタかましてるとは思いませんでしたwwwwwwww
もう、「らしい」としか言い様がないくらい良かったですよwww
なんですかね、なんか、性質のようなものが近いんだと思います、私と珠晶www
すっごくスッキリしましたし、ビンタ後もみんなが笑い合ってるの、すごく良かった!!
良い国になる予感ですよね。なるんですけどね、良い国に!
次の話の華胥の夢にもすこーーーーーしだけ珠晶が出てくるんですが、そんな少しの登場でも珠晶っぷりを思う様発揮しまくってて、ほんとにほんとにどんどん好きになるわwwww
素晴らしい作品すぎて、感想がとめどなく溢れてきすぎるので、一旦ここでシメますねwwwww
長々とすいませんwwwwww
でもほんと、一番面白かったかも…!!
こんな歳になっても、こんなに心踊るようなファンタジーの世界に行けるとは思いませんでした。
これ、小さい頃に出会ってたらどんな大人になれたんだろうな…。
やはり本は良い。小説は良い。ファンタジーは良い!!!
PR
Responses0 Responses
  • お名前
  • タイトル
  • メールアドレス
  • URL
  • パスワード

プロフィール

HN:
ネムリネズミ
性別:
非公開

P R