さて、すごく久しぶりに十二国記シリーズの感想になります。
わたしって結構気分にムラがあるので最近は映画の方に傾いちゃってたんで…ww
刊行順的には最新巻になるもののシリーズナンバリングは5番目という短編集、丕緒の鳥の感想です。
かーーーなり読むのに時間はかかっちゃったのは、最初ちょっと面白くないな…って思っちゃって
読むスピードがとっても遅かったんですけども、読み終わってみると不思議に面白かったなっていう感想になりました。
4つの短編が収められてて、それぞれ
・慶の祭典係の人の苦悩
・柳の裁判官の苦悩
・雁の植物担当の小役人の苦悩
・慶の悪女王に女追放令を出された後の女の苦悩
を描いた話になっています。
主人公はそれぞれの国に住む、一般の人たちで、決してこれまでのようなファンタジー感溢れる冒険や活劇はありません。
しかし、なんとなく現実世界ともリンクしそうな死刑制度の是非の問題だったり、環境問題を絡めた植物役人のロードムービーっぽいお話だったり
やはり小野不由美、と言わざるを得ない、珠玉の短編集だったと思います。
うまいなーーーーっと思ったのが植物役人の話で、最初どこの国の話なのかわかんないんですよね。
今まで出てきた地名でもないし、見落としたのかな~~~って思いながら何回戻っても国名とかわかる地名書いてないし…ってなってて
そしたら最後に関弓、玄英宮と出てきて…雁だったのか…!!!!!!!ってなりました。
物語は環境破壊の打開策となるであろう植物をリレー方式で運ぶ途中で終わっているので結末まではわからないのですが、
尚隆が王になってからは平和な国が500年くらい続いてたハズなので、植物も無事間に合ってみんなの努力が実ったんだなってのが間接的にわかるようになってるんです。
すげーわ小野不由美。まじすげー。
あと、最後のお話の「風信」もすっごく良かったです…。
めちゃくちゃ理不尽な法によって理不尽に家族や友達を奪われた少女が、暦作りという浮世離れした仕事をする人たちと触れ合って再生していく物語なのですが
これもめっちゃ良い話でした…。
少女の怒りもわかるし、暦を作ることしかできな不器用な大人たちの気持ちもわかるし…。
それを最後、熊蜂と燕を通して和解して、国を再生する姿と自身を重ねて涙するくだりで私も涙が…。
めっちゃええ…。
んで、支僑萌えでした…なんか超かわいいんだけど!!!!!///
やっぱり活字は良いですね!
というか十二国記やっぱり面白いわ!!!!!
バリバリ続き読もうと思います!!!!
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